notes
2017年10月19日
「記憶の情景」展終了しました
9月16日(土)から10月1日(日)まで、札幌のギャラリー門馬で開催した「記憶の情景」展が、無事に会期を終えました。
画家の池田光弘さんが描く油彩画と、彫刻家の国松希根太さんが制作する平面と立体の彫刻作品。お二人の作品を以前から拝見していて、作品から感じられる共通性をテーマに企画させていただきました。
お二人が作品に付けられるタイトルからも感じられますが、お二人の作品には、余白が感じられます。その余白が、鑑賞者に委ねられ、観る人それぞれが自身の記憶と照らし、作品と、そして自分自身と向き合える”場”として作品が成立しているように感じます。
ご来場いただいた皆様が、ゆったりと鑑賞される姿が、心に残る展覧会となりました。
ギャラリー門馬には、大きな窓が二つあり、そこから臨む景色は、四季折々に変化し、ギャラリーの内と外を緩やかに繋いでくれます。
池田さんは、150号の新作を含む6点の作品を出品いただきました。木々を描いた作品からは、光が感じられ、ギャラリーに差し込む木漏れ日と共生し、美しい景色が広がりました。
国松さんは、代表作でもある平面のHORIZONの他、石膏と木を組み合わせた立体作品も出品いただきました。石膏を削った荒々しい彫り跡から勢いが感じられ、新境地を感じられる作品となりました。
今回の展覧会では、お二人にとっても初の試みとなるコラボレーション作品を2点制作いただきました。
作品は、上下で構成し、下の作品を先に制作し、送られた相手が続きを描き完成させるという、まるで往復書簡のようなやり取りで、作品が生まれました。
作品は、ブラックとホワイトという対照的な色彩の作品に仕上がりました。
どのようにして、このコラボレーション作品が生まれたのか、また完成した作品を観て互いにどのようなことを感じたのか、artist talkで語っていただきましたので、ぜひ、こちらもお読みください。
素晴らしい作品を出品いただいた画家の池田光弘さん、彫刻家の国松希根太さん、このような機会を与えていただいた、ギャラリー門馬の大井恵子さん、そしてご来場いただいた皆様に心から感謝いたします。ありがとうございました。