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2012年11月18日

久野志乃 個展 ”飛ぶ島のはなし”

札幌で活動されている画家、久野志乃さんの個展が札幌のギャラリー門馬で開催されています。

ギャラリー門馬は、札幌の閑静な住宅街に位置し、創設者である門馬よ宇子さんが札幌の若手現代美術作家の展覧会を企画されていた場所です。5年ほど前から、娘さんの大井恵子さんが思いを引き継ぎ、コンサートや幅広い展覧会を開催しています。住宅を改装したスキップフロアの館内は、様々な高さ、角度から作品を観ることができ、ゆったりと作品に向き合える場所です。

17日(土)には、本郷新記念札幌彫刻美術館の学芸員の樋泉綾子さんが聞き手となって、トークイベントも開催されました。
久野さんの作品に囲まれ、穏やかな空気に包まれながら、二人のトークが展開されました。

久野さんの絵画は、ある人から聞いた思い出の話、物語をモチーフに描かれていて、とても親しみを感じる作品です。と同時に、トークの中でも語られていましたが、得体の知れない作品でもあります。

共感できそうでできない、分かりそうでわからない、それが久野さんの作品の面白さでもあり、魅力を放っているのではないかと。
トークの中では、久野さんが作品のタイトルに使用する言葉の魅力や、作品の色、視点など、樋泉さんによって様々な思いが引き出されていきました。

ぜひ、会場に足を運んで、少しでも長く作品と向き合い、そこに描かれている物語を、肌で感じてほしい展覧会です。

2012年11月17日(土) – 12月2日(日)
11:00 – 19:00 [最終日は18:00迄]
GALLERY 門馬
札幌市中央区旭ヶ丘2丁目3-38
Tel 011.562.1055