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notes

2014年10月15日

”ensemble” 終了しました

ギャラリー門馬ANNEXで開催した展覧会、”ensemble”が、11日間の会期を無事に終えました。

会期中は、雨風の強い日もあり、足元の悪いなか、多くの方に来廊いただきました。
ご高覧いただいた皆様、いつも応援してくださる皆様、そしてこの良い機会を与えていただいたギャラリー門馬と、すばらしい作品を制作いただいた伊賀信さんと守屋美保さんに、心から感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。

ensemble

ANNEXは、幅1.6m、高さ2.14m、奥行が15mという細長い筒状の他にはない空間です。札幌の都心に近い自然豊かな場所で、周囲の美しい自然環境を取り込む、魅力的な会場です。
この空間で、どのような展覧会を展開できるのか考えるのは、とても面白く、有意義な時でした。

この会場での企画が決まった時に、すぐに思い浮かんだ作品が、以前に六花文庫で拝見した守屋美保さんのペン画でした。至近距離で観ても、本当に美しいペン画で、雑ではない、無数に引かれたラインの集積に引き込まれるような作品でした。 その作品を、ぜひ、幅1.6mという近い距離で作品に出合う機会を作りたいと考えました。

企画をするときは、いつもジャンルの異なる複数の作品を共生させ、新たな作品との接し方が生まれないかを考え、企画しています。守屋さんの作品と一緒に共生する作品を考えたとき、伊賀さんのインスタレーション作品に辿り着きました。木材のパーツが集積し、空間に応じて新たな形状が生まれる作品と、守屋さんのペンのラインの集積によって描かれる形に、何か共通するものを感じ、”ensemble” (集合体)というテーマが、頭に浮かびました。

伊賀さんのインスタレーション作品の設営から撤収まで、側で見させていただきましたが、根気と集中力、時間や思いが蓄積されて生まれる新たな形状に、感心しました。
頭で描いていたイメージ以上に、二人の作品と空間が共鳴し、新たな空気がANNEXに流れていたように思います。

展覧会の様子は、Past Exhibitionのページでもご報告いたします。 ぜひ、こちらもご覧ください。