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2012年12月5日

佐々木秀明作品展

六花亭福住店で、六花ファイル 第3期収録作家作品展「佐々木秀明作品展」が開催されています。

ガラスや磁器で作られた漏斗から、溶け出す氷が雫となって水面に落ちていく。
ポタッという音ともに水面に波紋が生まれ、壁面に映し出される楕円形の光が静かに揺れる。
水と光によって創り出される情景は、とても穏やかで、そこに流れる空気を柔らかく包んでくれる。
観る人の心をそっと揺さぶるような、いつまでも眺めていたくなる作品です。

漏斗には氷が置かれ、自然に溶け出す氷が雫となり、水面に波紋が生まれます。
その空間に流れる熱気や光に応じて雫が落ち、音色や雫が落ちる間隔も変化するのではないでしょうか。
人の手によって創り出された作品が、自然に流れている空気と溶け合い、
想像を超える現象が生まれる世界に、引き寄せられます。

日の光が入る喫茶店での展示でしたが、店内で寛ぐ人たちをそっと包み込み、
時より壁面に映る光の揺らぎを感じながらのお茶は、とても心地良いものでした。

会期は12月31日(月)まで。

2012年12月1日(土)~12月31日(月)
六花亭 福住店/2階喫茶室
札幌市豊平区福住2条5丁目
11:00~17:30
六花ファイル