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2018年8月13日

久野志乃 絵画展~海と森の静物~

札幌にある「鮨いその」のギャラリースペースで、今年3つの展示のコーディネートをさせていただいております。

第2回目は、画家の久野志乃さんの作品を展示いたします。

鮨いその_久野展_オモテ面

「光エコー」60×50cm oval oil on canvas 2018
撮影:クスミエリカ
フライヤーデザイン:鎌田順也

会期:2018年9月8日(土)~10月28日(日)
*展示はお店をご利用いただいた方のみご覧いただけます。

他者から聞いた個人的な記憶をモチーフに、その世界を想像し、自身では目にしていない出来事を再構築した物語性のある油彩画です。その物語は観る者に委ねられ、それぞれが自身の記憶と照らし、想像する場となる新たな物語が始まります。

久野さんのオーバル作品の額は、鮨いそのさんのお昼の器を制作された、木工作家の島田晶夫さんが手がけられています。久野さんの作品をより引き立ててくれる美しい曲線を描く額にも、ぜひ注目してご覧ください。

作品は、お食事をご利用いただくお客様のみご覧いただけますが、レセプションはどなたでもご参加いただけます。この機会に、ぜひお立ち寄りください。

【レセプション】
9月9日(日)18:00~20:00
ワンドリンク+軽食付き 2,000円
*別料金でカウンターにて一貫500円よりお鮨も召し上がれます。

◇久野志乃プロフィール◇
1978年北海道様似町生まれ。札幌市在住。2003年北海道教育大学大学院(西洋画)終了。札幌を中心に、東京、台湾などで個展、グループ展を開催。2013年道銀文化奨励賞受賞。2015年個展「発光する島」(ギャラリー門馬/札幌)他、2016年「インスピレーション展」(苫小牧美術博物館)、2017年個展「海辺の風光誌」(ギャラリーカメリア/東京)他

鮨いその
札幌市中央区南2条西7丁目8-2 南2条ビル1F
TEL/011-272-2070
昼:12:00~15:00(LO 14:00)*土日のみ
夜:18:00~0:00
月曜定休


2018年8月7日

「いきもの」展 終了しました

ギャラリー門馬で開催した「いきもの」展、会期中はお天気にも恵まれ、多くの方々にご来場いただきました。素晴らしい作品を出品いただいた作家の皆さま、展覧会の開催にあたりご協力いただいたギャラリー門馬の大井さん、そして、足を運んでいただいた皆さま、本当に、ありがとうございました。

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本展は、「いきもの」が大好き!な7人の作家が集まり、何か「いきもの」について表現をしてみたいという、純粋な気持ちでスタートした展覧会でした。約1年半という時間をかけて、議論を重ね、準備を進めてきました。それぞれが「いきもの」を自由にとらえ、絵画や造形、工芸など、多彩な表現で試みた展覧会です。

関連プログラムとして、『おやこでART DAY』を開催しました。出品作家によるギャラリーツアーや、いきものの先生を招いたワークショップを開催し、赤ちゃんから大人まで幅広い方々にご参加いただき、会場で鑑賞者と作家が一体となり、まさにアートを楽しむ1日となりました。

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ギャラリー門馬の空間は、スキップフロアになっていることから、様々な角度から作品を観ることができます。ギャラリーツアーでは、床に寝転んで作品を眺めたり、上から、下から、視点を変えて、発見を楽しみながら鑑賞していた姿が印象的でした。

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いきものワークショップでは、朝田累先生をお招きして、膨大ないきものコレクションを見せていただき、骨や殻、昆虫の標本や、生きたミジンコまで、観て、触って、いきものに触れる貴重な機会が生まれました。朝田先生の優しい声掛けと共に、子どもたちは身を乗り出して、いきものを観察していました。

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withartは、アートがもっと身近に、もっと普通に触れる機会を創りたいと思い、展覧会やワークショップを軸に活動しています。今回ご協力させていただいた「いきもの」展では、改めて、企画する意味を思い直すことができました。小学生が真剣にメモを取りながら、作家と話をしたり、作家が意図していることを指摘したり、こちらがドキッとするような意見も聞こえてきました。

今後も、展覧会やワークショップの企画を通して、日々の暮らしのなかで、幅広い人々がアートに触れる機会を創っていけたらと思います。