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2014年8月17日

ももちゃん芸術祭2014

北海道立釧路芸術館で開催されている、「ももちゃん芸術祭」に出かけてきました。

 momo

展覧会は、「ももちゃん」という親しみやすい鳥のキャラクターがキャプションなどに登場し、会場を案内してくれます。芸術館の所蔵作品や地元作家の作品、また、札幌で活動している映像作家の斉藤幹男さんや富士翔太朗さんが釧路の中学生と一緒に制作した作品を楽しむことができます。

斉藤幹男さんや富士翔太朗さんは、札幌市内の小学校で行われた「おとどけアート」のプロジェクトにも参加したことがある作家です。「おとどけアート」とは、約2週間、小学校に期間限定の転校生としてアーティストが滞在し、子どもたちや先生、保護者や地域住民の方々と交流を行いながら、滞在制作を行っているプロジェクトです。

富士さんが今回出展した作品も、そのプロジェクトから生まれた作品で、子どもたちがデザインした星たちが投影される、とても夢のあるプラネタリウムです。富士さんは、その後も、様々な学校でワークショップを行い、今回の作品も釧路の中学生と一緒に作った星たちも一緒に展示されていました。富士さんのお話によると、会場に投影される星たちを見て、自分がデザインした星を探して、嬉しそうだとか。大きな空間に、映し出される様々な星たち、光の調光も変化し、とても幻想的な空間が生まれていました。

 fuji

3歳になる息子と一緒に観に行きましたが、ももちゃんからのクイズに答えながら、作品をじっくりと観察し、真剣にクイズに答えていました。思いがけず、千住博さんの作品を目にできるとは!と私は感激していましたが、千住さんの作品クイズは、「この白い絵具はちょっと変わった材料からできているよ。何かな?」 息子の答えは、じーっと観て 「うーん、牛乳・・・」 贅沢な展覧会です。

スタンプラリーも行いながら出口まで行くと、最後に、斉藤幹男さんがデザインした、ももちゃんの缶バッチがプレゼントされます。小学校の子どもたちも来場していて、パンフレットを片手に、楽しそうにお話をしながら作品を観ている、良い光景が広がっていました。

 momo (2)

釧路芸術館へは初めて出かけましたが、地元のボランティアの方々の協力が大きく、地元の方たちとの交流を図りながら、活動されている印象を受けました。またぜひ、立ち寄りたいと感じた美術館でした。

会期は、8月27日(水)まで。
道東へお越しの方は、ぜひ、足を運んでみてください!

ももちゃん芸術祭 -光と音のページェント-
2014年7月4日(金)- 8月27日(水)
9:30 – 17:00 (金、土は18:00まで開館延長)
観覧料:一般 600円、高大生300円、小中生100円

詳しくは、芸術館のHPをご覧ください。