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2015年8月7日

モエレ沼公園グランドオープン10周年記念協賛企画 知覚されるアート

withartも実行委員会を担っている展覧会、モエレ沼公園グランドオープン10周年記念協賛企画「知覚されるアート」展が開催されます。

chikakusareru

彫刻家イサム・ノグチによってデザインされたモエレ沼公園は、市民や多くの観光客に親しまれ、2015年にグランドオープン10周年を迎えます。ゴミの埋め立て地であった沼地の公園計画の構想をスタートさせ、17年という長い時を経て、ノグチが描いた“未来を担う子どもたちに対する思いを込めた空間”が完成しました。

本展は、モエレ沼公園を舞台として、ノグチの願いであった“子どもたちが遊びながら芸術に親しむように”視覚や触覚などの感覚情報をもとに自覚的な体験ができる展覧会を開催します。
出品作家は、北海道にゆかりのあるジャンルや素材も異なる5人のアーティスト、池田光弘、樫見菜々子、川上りえ、斉藤幹男、長谷川裕恭。絵画や彫刻、映像や布で作られた作品など、様々な作品をとおして、子どもから大人まで作品と対話をしながら、気軽にアートに触れられる機会を創出します。

会期中の5連休には、親子で参加できるFAMILY ART DAYSワークショップも開催します。子どもたちと一緒に 公園に出かけ、見て、感じて、アートに肌で触れるひと時をお楽しみください。

展覧会情報 
開催日:2015年9月16日(水)~24日(木)
定休日:会期中無休
開催時間:10:00~17:00
会場:ガラスのピラミッド2Fスペース2
観覧:無料
主催:知覚されるアート実行委員会
共催:公益財団法人札幌市公園緑化協会
助成:公益財団法人朝日新聞文化財団
協賛:エスポワール不動産株式会社、学校法人清明学園清明幼稚園、株式会社メディア・ワン、大丸藤井セントラル、カモ井加工株式会社、太洋電機産業株式会社、ぺんてる株式会社、三菱鉛筆株式会社
協力:ShugoArts、ユザワヤ商事株式会社

会期中の5連休には、出品作家によるトークイベント&交流会、また、親子で気軽に参加できるFamily Art Daysワークショップを開催します。
詳細につきましては、モエレ沼公園のHPをご覧ください。出品作家が講師となり、作品の素材を使って、作品作りを体感できます。親子で参加することもできますので、気軽にご参加ください。

トークイベント及びワークショップのお申し込みは、8月15日(土)9:00から受付を開始します。
モエレ沼公園管理事務所まで電話かFAX、HPよりお申し込みください。

URL:moerenumapark.jp/chikaku_event_entry/

公園に遊びに訪れた方たちが、気軽にアートに触れ、体感し、楽しんでいただけたら、本当に嬉しく思います。
ぜひ、遊びにいらしてください!


2015年6月3日

AQUA展終了しました

space SYMBIOSISで企画した「AQUA」展、多くの方にご来場いただき、無事に会期を終えることができました。

AQUA_1

撮影:山岸 せいじ

本展を企画するきっかけになった出来事に、青色について考える機会がありました。“青”という色は、様々な色を放ち、光によって、天気によって、また観る人によって、それぞれが見ている景色が違うように感じます。

見慣れている青信号も、よく見ると緑色ですが、誰もが疑いなく、迷いもなく“青”だと認識しています。みずみずしい芝の色も、エメラルドグリーンのような澄んだ海も、真っ青な空も、日常に溢れている青色は、観る人によって境界線が曖昧で、寛容な色ではないかと思うようになりました。

そこで、通り沿いに面した、大きなガラス越しに作品を眺められるspace SYMBIOSISで、日々の光の変化を受けながら、美しい色彩を放つ作品に焦点を当て、AQUA展を企画しました。

陶芸家の福本双紅さんの作品は、真っ白な磁器に施された美しい釉薬の青色が、光によって日々変化し、目を楽しませてくれました。初夏を感じる温かい日差しを受け、また雨の日も目に優しい色彩を放っていました。夕暮れから夜にかけての表情も、また温かく、まるで景色を眺めているような感覚にとらわれ、改めて作品の美しさを感じさせてくれました。

AQUA_2

撮影:山岸 せいじ

画家の久野志乃さんの油彩画は、AQUA展へ向けて描き下ろしてくださった6点の作品を出品していただきました。久野さんにとって、青色は水の色だそうです。

「個人的な記憶を絵のモチーフとしてから、意識的に水を描くようになりました。 記憶は固定された過去ではなく、他者を介して、あるいは長い時間を経て変化していくものである、と考えはじめてから記憶のもつ流動性と常に遷りかわる水の性質と色とが分かち難くつながっていきました。」とのこと。

キャンバスに幾重にも重ねられた筆触が創り出すみずみずしい青色の世界に、多くの来場者が魅了されました。

ご来場いただいた皆様、そして素晴らしい作品を出品いただいたお二人、福本双紅さん、久野志乃さん、企画の機会を与えていただいた会場のspace SYMBIOSISに、心から感謝いたします。本当に、ありがとうございました。 展覧会の記録写真や、アーティストトークについても、HP上に掲載いたしますので、ぜひご覧ください。