withart

notes

2015年3月25日

アートと歴史を感じる清澄白河

東京へ行くと、よく訪れる場所の一つに清澄白河があります。静かな住宅地でありながら、東京都現代美術館や現代アートを扱うギャラリーが多くあり、最近ではアメリカのコーヒー店“Blue Bottle Coffee”の日本進出1号店もオープンし、コーヒーの街としても熱い視線が注がれています。

blue bottle1

写真:住宅街にあるBlue Bottle Coffee

Gallery buil2

写真:ギャラリーが複数入居している丸八倉庫ビル“清澄ギャラリーコンプレックス”
外観からは、ギャラリーがあるとは全く想像できない倉庫ビル。初めて訪れたときは、荷物の搬入用の大型エレベーターや、周りの雰囲気に圧倒されました。

また、江戸の文化を知る江戸東京博物館や深川江戸資料館など文化施設もあり、歴史を感じられる町並みで、隅田川近くにある清澄庭園を歩くと、都会の喧騒を忘れさせてくれる、ほっと一息つける空間がそこにあります。清澄庭園を歩いていくと、趣のある建物の深川図書館があり、図書館前には遊具もあり、親子連れが多く訪れています。

fukagawatoshokan

写真:明治40年に建てられた深川図書館

東京は、地方から訪れると、人や物で溢れかえる空気に、息が詰まりそうになることもあります。乗り物に乗るのも一苦労で、地下鉄は地下5階まで走っていて、乗り継ぎの切符を買うのにも、毎回ドキドキしてしまいます。しかしながら、住宅地のある駅を降りると、昔ながらの商店街があり、子どもたちの笑い声がこだまする瞬間があり、歴史を肌で感じられる空気が沢山残っています。

人口が多い分、様々な需要が成り立つのでしょう。こんな商品だけでやっていけるの⁉と驚くようなお店が多くあり、小さな小さな文具店を見つけたり、面白い本屋さんに出合えることもあり、何度行っても新たな魅力を発見し、また行きたいと感じさせてくれる街です。

今過ごしている場所もとても大切な場所ですが、時より外を見て、また外から自分の場所を見ることも、生きていくうえで、仕事をしていくうえでも、大切なことではないかと思っています。

展覧会を企画するうえでも、地元のアーティストの作品だけではなく、道外や海外の作家や作品を知る機会も作り、観る人にとっても良い機会になればと願っています。今年の9月にモエレ沼公園で開催する展覧会には、清澄白河にあるギャラリー“Shugo Arts”に所属する北海道出身の画家、池田光弘氏の作品も展示する予定です。なかなか北海道で作品を観る機会は少ないので、ぜひ、多くの人たちに足を運んでもらい、観て、感じてもらいたい作品です。