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  • 光の子ども ーー言葉で描く。絵で綴る。
  • 2022.7.7 Thu - 7.18 Mon
  • 11:00 - 18:00
  • ギャラリー門馬
  • 札幌市中央区旭ヶ丘2丁目3-38
  • 詩人 文月 悠光 × 画家 久野 志乃

    詩と絵で紡ぐ往復書簡
    詩人と画家の対話を通じて
    新たな情景が生まれます。

    <アーティストトーク+詩の朗読>
    7月9日[土] 14:00 – 15:30
    定員:20名(メールにて要予約)
  • 協力:日章堂書房、ヒシガタ文庫
    DM制作:中嶋 幸治

    記録写真:小牧 寿里

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作家紹介 artist introduction

  • 詩人
  • 文月 悠光 Yumi Fuzuki

    詩人。1991年北海道札幌市生まれ。16歳で現代詩手帖賞を受賞。高校3年のときに発表した第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(ちくま文庫)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。その他の詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。エッセイ集に『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)、『臆病な詩人、街へ出る。』(新潮文庫)がある。

    札幌文化芸術交流センターSCARTS、ログロード代官山での詩の展示、小川珈琲「コーヒーの詩」(朗読:夏木マリ)、「ミヨシ石鹼」の詩の連載・朗読(雑誌「婦人之友」広告欄に掲載)など幅広く活動中。2021年、作曲家・坂東祐大と初のサウンドインスタレーション作品「声の現場」を発表(TOKAS本郷での展示、京都芸術センターでの公演)。現在、第4詩集『パラレルワールドのようなもの(仮)』を刊行準備中。

  • http://fuzukiyumi.com/
  • message
  • あなたの「子ども」は過去にいますか。それとも未来にいますか。

    「子ども」は過去の記憶と、未来の明るさ、両方のイメージを喚起します。

    幼少期、あなたは世界をどう認識していたでしょうか。きっと感情も色彩も、非常に豊かでダイレクトでした。
    あるいは、自分は無力でままならず、世界は不条理に満ちていると初めて知ったときのことを覚えているでしょうか?

    コロナ禍の変化に戸惑う中で、私は「今の自分の思いを託せるような絵が欲しい」と思い、人の描いた絵を初めて購入しました。
    記憶を留めるには、言葉だけでは足りなくて、誰かの絵があることが重要でした。
    そのように詩を書くことも、誰かの作品を手にすることも、私には記憶を留めるための装置だったように思います。

    今回、久野志乃さんの絵画からは、懐かしい記憶と共に、まっすぐな勇敢さを感じました。
    手を引き、この先を力強く導いてくれる道標のようでした。
    絵から聞こえてくる声に対して、手紙の返事を書くように、詩を書きました。

    この展示が、訪れたあなたの記憶装置になることを心から願っています。


  • 画家
  • 久野 志乃 Shino Hisano

    1978年 北海道様似町生まれ。北海道教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修(西洋画)修了。札幌在住。他者の個人的な記憶に基づく世界像を再構築し、新しい物語やありえたかもしれない風景を油彩画で表現する。札幌を中心に東京、台湾などで個展、グループ展を開催。 2021年 『道銀文化財団創立30周年記念 道銀芸術文化奨励賞受賞作家展』北海道立近代美術館/札幌、2021年 『バイオの大きさ/未来の物語 成果展』 札幌文化芸術交流センター SCARTS/札幌、2020年 個展『森の配置、光の距離で』ギャラリー門馬/札幌、2019年 『night bird』GalleryCamellia/東京 等

  • http://shinohisano.com/
  • message
  • 言葉から描く時はいつも、いままでの自分にはなかった経験や価値観を意図的に選択するようにしています。
    未知の土地を歩くような驚きや分からなさが
    制作の起点になってくるからです。

    文月悠光さんの詩「光の子ども」が届き、読み、
    胸にこみあげてくるこれが一体何なのか、私には分かりませんでした。
    新しい詩作が届く度に、この感覚を味わいました。

    はかない日常の光景や今そこにある現実を見つめる視点から
    地上の山々の稜線をなぞる光線や水流のように言葉が滑り出し、時間も場所もこえて、身体の内側の部分へと深く浸透して
    痛みを癒し、力がみなぎるようにゆっくりと鼓舞されていく。

    「言葉」が詩になるとこんなにも新しい風景が立ち現れるのか、と何度も感動しながら、思い出したのは、
    カール・セーガンのSF小説「コンタクト」の一説です。
    初めて目にした宇宙の壮大な景色を前に宇宙飛行士が言う言葉は、「詩人を連れてくるべきだった。」

    詩ができる思考の背景に関わり、文月さんの詩を旅しながら
    絵を描くことが出来たこと、本当に光栄でした。
    この喜びを表せる言葉を今、私は持ち合わせておらず、
    絵にしようと思います。
  • photic children
  • 2022.7.7 Thu - 7.18 Mon
  • AM 11.00 - PM 6.00
  • GALLERY MONMA
  • Asahigaoka 2-3-38, Chuo-ku, Sapporo, 001-0902

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